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脂質異常症

当院の院長は、脂質異常症の診療のエキスパートである日本動脈硬化学会 動脈硬化専門医・指導医です

脂質異常症も動脈硬化の危険因子ですので、しっかりとコントロールする事が大切です。

脂質異常症の診断基準は以下の通りです(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版より)

LDLコレステロール

140mg/dL 以上

高LDLコレステロール血症

120〜130mg/dL

境界型高LDLコレステロール血症

HDLコレステロール

40mg/dL 未満

低HDLコレステロール血症

トリグリセライド

150mg/dL 以上(空腹時採血)

高トリグリセライド血症

150mg/dL 以上(随時採血)

Non-HDL コレステロール

170mg/dL 以上

高non-HDLコレステロール血症

150〜169mg/dL

境界型高non-HDLコレステロール血症

脂質異常症には大きく

  • コレステロール値の異常、
  • 中性脂肪(トリグリセライド)値の異常

の2つに分けられます。

脂質異常症と診断された場合は、脂質異常症の家族歴がないか(後述する家族性高コレステロール血症など)、生活習慣(飲酒、喫煙、食事内容)を聴取します。同時に甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群(持続性タンパク尿を伴う腎疾患)、耐糖能異常(糖尿病)などの脂質異常症の原因となる疾患がないかチェックし、ある場合には二次性脂質異常症として原因疾患の治療を優先します。

診断と治療

コレステロール値の異常

血中のコレステロールの約70%は肝臓を中心とした体内で産生され、残りの約30%は食事に含まれるもので小腸より吸収されて血中に入ります。
悪玉のLDLコレステロール高い場合(高LDLコレステロール血症)、善玉コレステロールが低い場合(低HDLコレステロール血症)は、いずれも動脈硬化性疾患の危険因子です。

中性脂肪(トリグリセライド)の異常

肥満(メタボリックシンドローム)、アルコール多飲のある方に多く見られます。近年の報告からは高中性脂肪も動脈硬化のリスクになることが明らかになってきています。

いずれの場合も、先ずは生活習慣を見直し、それでも脂質異常の改善が不十分な場合は薬物療法を併用します。

家族性高コレステロール血症:FH

コレステロールの代謝に関係する遺伝子の異常が原因で起こる先天性高コレステロール血症(生まれつきコレステロールが高い)で動脈硬化の進展が早く、正しく診断・治療がされないと比較的若い年齢で心筋梗塞を発症してしまう疾患です。 一般人口の300人に1 人程度認められる頻度の高い遺伝性疾患ですが、見落としや正しく診断されていない例が多く、問題になっています。食事・運動療法のみではコレステロールの低下は限定的で、治療では殆どの例で薬物療法が必要です。
当院の院長は日本動脈硬化学会の専門医・指導医としてFHの診療を行っていますので、下記の診断基準に該当する方はすぐに受診して下さい。

成人(15歳以上)FHの診断基準

  1. 高LDL-C血症(未治療時のLDL-C値180mg/dL以上)
  2. 腱黄色腫(手背、肘、膝等またはアキレス腱肥厚)あるいは皮膚結節性黄色腫
  3. FHあるいは早発性冠動脈疾患の家族歴(第一度近親者)

上記のうち2項目以上を満たす場合はFHと診断する

2項目以上を満たさない場合でも、LDL-Cが250mg/dL以上の場合、あるいは2または3を満たしLDL-Cが160mg/dL以上の場合は、FHを強く疑う

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