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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり弱くなったりして、体が低酸素状態に陥る疾患です。
家族などから「寝ている最中にいびきが止まったり始まったりする」といった指摘を受ける方はSASの可能性が高いです。
またSASでは、間欠的な呼吸停止により熟睡出来ないため、日中に強い睡魔に襲われ集中力が低下するなど、日常生活に支障を来たすようになります。
特に自動車運転中に起こると、重大な交通事故を引き起こす事があり社会問題となっています。

SASの多くは、空気の通り道である上気道が狭くなる事が原因です。
特に、肥満者では首回りの脂肪の沈着が多くなり上気道が狭くなることからSASの方が多いです。
また、扁桃肥大、大きい舌、顎が小さい人では、肥満が無くてもSASになる事があります。

SASは高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを生じるリスクが健常人に比べて高くなること、また糖尿病の原因となることも知られています。
お心あたりの方は、当院でご相談ください。

診断

SASの診断のための検査には簡易検査と睡眠ポリグラフ検査(PSG)があります。

PSGで1時間あたりの無呼吸と低呼吸の総回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上かつ上記の症状を伴う際にSASと診断します。
その重症度はAHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。

治療

肥満のある方は、減量することによりAHIが改善することがあります。

AHIが20以上で日中の眠気などを認めるSASでは、経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。
CPAPはマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。
また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。

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